[ 食道 ]
- 対象疾患
- 食道悪性腫瘍・粘膜下腫瘍、食道裂孔ヘルニアなどの食道―胃逆流症、アカラシア等の機能異常症など
- 特 徴
- 食道悪性腫瘍に対しては進行度や個人の予備能に応じて、外科的治療のみならず、放射線療法・化学療法を組み合わせた個々に最適な治療法の選択を行っております。
- 治療法を選択する上では、癌の壁深達度とリンパ節転移の程度が特に重要となってきます。当院における治療選択の大まかな基準は以下の通りです。
- 壁深達度が粘膜の比較的浅い部位にとどまっている場合(粘膜筋板にかからない症例):内視鏡的切除を第一選択と致します。
- 壁深達度が粘膜のやや深い層~外膜にかかる場合:明らかなリンパ節転移が無い、もしくはあっても頸・胸・腹部の3領域にわたって広がっていない、且つ明らかなリンパ節転移の個数が4個以内であれば、まず手術を第一選択といたします。進行度に応じて術後の補助療法(化学療法や放射線療法)を考慮しております。
- 壁深達度が明らかに外膜を貫いている場合、もしくは多数のリンパ節転移を有する場合や頸・胸・腹部の3領域にわたって転移を認める場合:放射線化学療法を第一選択としております。
食道癌では他の固形癌に比べ、比較的高い化学放射線療法の有効率を期待できます。
- 進行度に関わらずご相談をお待ちしております。
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[ 胃 ]
- 対象疾患
- 胃癌を主とした悪性疾患、消化性潰瘍に伴う狭窄や穿孔、出血など
- 特 徴
- 胃癌治療に対するガイドラインが日本胃癌学会から公表され、今日の胃癌治療の標準となっています。当院ではガイドラインを基準とした上に、独自性を加えつつ、個々の患者様に適した治療を行っていきます。
- 消化性潰瘍(胃潰瘍や十二指腸潰瘍)に対する薬剤の進歩により、今日良性潰瘍に対する外科的手術はほとんど行われなくなりました。穿孔やコントロール困難な出血等緊急を要する状態や、慢性の経過による狭窄に対して、外科的に手術が行われています。
- 早期胃癌
- 癌が粘膜にとどまる比較的早期の癌に対しては、癌の広がり、リンパ節への転移状況に応じて内視鏡的粘膜切除、胃部分切除等の縮小手術を選択します。深達度が粘膜下層に及ぶ例では術後の愁訴を考慮した幽門輪温存手術や代用胃作成、小腸間置術などの術式の工夫も行っています。
- 進行胃癌
- 原則として開腹下に胃切除を行います。腫瘍の摘除と転移の予測されるリンパ節の郭清を原則とした胃切除を行いますが、癌の広がりや転移の状況により、胃を全部切除する場合もあります。
- 抗癌剤の進歩にも目を見張るものがあり、当科でも可能な限りエビデンスに基づいた化学療法を行うように心がけております。
- 腹腔内に漂うガン細胞に対して、温熱化学療法も行う体制を整えております。
- 潰瘍穿孔
- 腹膜炎症状の比較的軽度な症例を中心に、保存的治療(手術を行わない、抗潰瘍剤や抗生物質による治療)を行うようにしています。手術が必要な際も、穿孔部の閉鎖のみを行い、胃を温存する術式をとるようにしています。難治性潰瘍例や慢性例では胃を切除することもあります。
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[ 大腸 ]
- 対象疾患
- 大腸癌・直腸癌、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、肛門疾患(直腸・肛門脱、痔核・痔瘻など)
- 特 徴
- 悪性腫瘍に対しては、根治性を追求した合理的な切除・郭清を行っております。
- 術後の排尿、性機能を温存すべく、神経温存術式も積極的に取り入れています。
- 直腸癌に対しては、可能な限り肛門機能を温存した術式を行えるよう努力していますが、人工肛門を余儀なくされた患者様に対しましては、人工肛門外来を開設し、アフターケアーを行っております。
- 大腸穿孔は、続発する敗血症により致命的な転機をたどることが少なくありません。当院では重症感染症患者さんの術後早期に、エンドトキシンを吸着するカラムを用いた血液浄化法を行い、さらにそれに引き続き過剰なサイトカインやケミカルメディエーターを除去する目的で持続的血液濾過透析を行い、重症感染症患者さんの救命率を向上させております。
- 直腸脱や肛門脱による不快な肛門症状に対してお困りの方も、ご相談下さい。
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[ 肝胆膵 ]
- 原発性肝腫瘍のみならず、転移性肝癌に対しても、切除可能であれば、積極的に肝切除術を行っています。
- 手術適応のない多発性の肝転移に対しては、放射線科の協力を得て肝動脈にカテーテルを留置し、体内埋め込み式のポートより抗癌剤の投与を繰り返し行い(外来治療が可能)、良好な成績を得ています。
- 胆嚢結石症に対しましては、腹腔鏡を用いた低侵襲を標準術式としております。
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[ 乳癌 ]
- 比較的小さな腫瘍に対しては、乳房温存手術を積極的に行っております。
- 一般的に乳房温存手術では、術後残存乳房に放射線照射を行いますが、当院にはリニアック(放射線照射装置)が設置されており一貫した治療が可能です。
- 乳腺疾患の診断に関して、当院ではマンモグラフィー検診精度管理中央委員会の教育・研修委員会の行う講習会を終了し、認定を受けた医師が診断を行っています。
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[ ソケイ(鼠径)ヘルニア ]
- 当院では人工補強材料(メッシュプラグ法、ダイレクトクーゲルパッチ(DK)法など)を用いた手術を行っています。
- 術後疼痛が少ないため、短期入院での手術が可能です。
- 通常は手術から退院まで3~7日となりますが、患者様のご都合により個別に対応しますので、ご遠慮なくお申し出下さい。また抜糸の要らない皮膚縫合法(埋没縫合)を行い、手術創の美容面にも配慮しています。
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ソケイ(鼠径)ヘルニアとは・・・
鼠径(ソケイ)ヘルニアは、俗に脱腸と呼ばれる良性の病気です。鼠径とは太ももの付け根の部分をさし、解剖学的にお腹の壁を構成している腹筋に隙間(鼠径管)があります。男性の場合、この腹筋の隙間に精子を運ぶ管(精管)や精巣を栄養する血管が通っています(女性の場合は、子宮を支える靭帯)。この隙間からお腹の中にある腹膜に包まれた内臓脂肪や腸の一部がとび出した状態が鼠径ヘルニアです。
鼠径ヘルニアには、内側から出るタイプ(内鼠径ヘルニア、または直接鼠径ヘルニア)と外側から出るタイプ(外鼠径ヘルニア、または間接鼠径ヘルニア)とがあります。小児の場合、大半が外鼠径ヘルニアですが、成人では両方のタイプとも見られます。
これらとは別に、高齢の女性に多い大腿ヘルニアと呼ばれる特殊なタイプもあります。 成人の場合、加齢とともに腹壁の組織が弱くなっていくに伴い、腹筋の隙間も大きくなっていきます。そのために自然に治ることはなく、また内科的な治療で治るものでもありません。
最初は太ももの付け根がわずかに膨れるくらいですが、放置すると徐々に大きくなり、つっぱった感じや鈍痛など不快な症状が現れてきます。また、嵌頓(かんとん)と言って、とび出した腸の一部が戻らなくなり、強い腹痛や嘔気、発熱などの症状が現れることがあります。この場合、緊急手術が必要なことがあるため、できるだけ早く専門の医療機関を受診する必要があります。
治療は手術以外にはなく、最近では人工補強材料を用いた方法が主流です。以前によく行われていた周囲の健常な組織を引き寄せる方法に比べ、手術後の痛みが少なく、また再発率も少ないのが特長です。
小児の場合、原因も手術方法も成人とは異なります。 詳しくは当院外科にご連絡下さい。
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