トップメッセージ

 院長就任および呼吸器センター開設についてのご挨拶(2008.7.1)         

  私は1983年に滋賀医大を3期生として卒業し、第2外科に入局しました。その後消化器外科と心臓血管外科をそれぞれ6ヶ月間研修し、2年目からは呼吸器外科を専攻しました。
  1985年8月からは独立行政法人国立病院機構南京都病院で呼吸器外科診療に携わると同時に、結核医療も経験してきました。1995年6月には母校の滋賀医大第2外科に助手として赴任し、後輩の指導にあたると共に、各学会の認定医、専門医、指導医を取得し、同時に論文博士も授与されました。その後、2000年12月に比良病院と八日市病院が統合され、初代の呼吸器外科医長として国立滋賀病院に赴任し、新たに呼吸器外科を立ち上げました。
  呼吸器外科としては、この地域に呼吸器疾患を専攻する病院・医師がいなかったため順調に立ち上がり、これまでに1700人を越える入院患者数、1000件を越える手術数(肺癌手術数は300例)となり、事実上、呼吸器疾患センターとして機能しています。
  この間、2005年4月から外科診療部長、2006年4月からは統括診療部長兼医療安全管理室長、そして今回、2008年7月1日から病院長という責任ある立場に就任することとなりました。しかし病院としては相次いでの診療科・医師の撤退によって規模及び診療機能が縮小され、近隣の医師会員の皆様、住民の皆様に多大なるご心配・ご不便さをおかけしています。 今般、病院長に就任するにあたり、滋賀病院再生の最高責任者として次のとおり今後の目標を立てたいと思います。

  【第1段階】
  当面の目標(呼吸器疾患センター開設) 全ての診療科で、速やかに医師充足が出来れば理想的であるが、現実的には少しずつ補充せざるを得ないと考えています。7月からは前院長、前副院長先生に顧問となっていただき、引き続き内科の外来診療を継続していただきますが、一日も早くまず外来部門から医師の充足を行いたいと考えています。この地域の状況として東近江市や近江八幡市はもとより、医療圏以外の甲賀市、彦根市等の広い地域においても、呼吸器疾患専門医が少ないために、呼吸器科を標榜している医療機関は稀な状況にあります。一方、当院はリニアックや結核病棟も有し、全ての呼吸器疾患に対応できる設備を保有しており、「呼吸器疾患センター開設」によってますます充実した診療を行いたいと思います。

【第2段階】
  医師充足期 地元大学である滋賀医大を中心に医師派遣要請を行い、医師の充足が出来れば、当然のことながら入院患者数の増加が見込まれ、休棟病棟再開を検討しなければなりません。また救急告知病院復活等の手続きも必要になります。この時期に重要なのは近隣の医師会の先生方と赴任して頂いた医師とのお互いの顔が見えるコミュニケーション作りです。そのためには京滋地区の研究会・講演会に積極的に参加して頂き、世話人も引き受けてもらえるような姿勢作りをしたいと思っています。

  【第3段階】
  病院進展期 滋賀病院が従来以上の診療機能を担える体制となれば、大学からもより医師派遣がしやすいものと考えます。この地域の中核病院として地元自治体である東近江市とも協議を行い、必要な病床数・診療科数の拡大も考えて行いたいと思います。 滋賀医大卒業生が院長となる施設は独立行政法人国立病院機構滋賀病院が初めてです。今後、卒後臨床研修のマッチングでも上位で指名されるような病院、魅力ある病院作りをしなければいけません。いろいろな問題を一つずつ解決しながら新しい体制作りを行い、地域の皆様に信頼される病院づくりに邁進する所存でありますのでどうぞよろしくお願いいたします。


        2008年7月1日    独立行政法人国立病院機構 滋賀病院 院長:井上修平

ページトップへ